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どうして歯科医院に行こうとされるのか?

2021.10.20
生涯 食物を消化し、栄養を吸収し、そして食べる楽しみを味わえることは この上ない尊いことです。

歯は「食」や「健康」という生きる喜びに直結する重要な役割を担っています。
咀嚼(食べる機能)、発音、嚥下、審美、顎関節、顔立ち、消化、全身への影響・・・・生活の中で重いものを持ち上げる時、奥歯がないと間違いなく腰にきますし、想像以上に生活に直結しています。

前歯を抜けっぱなしにしていると内面を見られ、だらしない印象を与え、結果 信用さえ失うことにもつながりかねません。会話、笑顔にも関係し 周りに与える印象も変わります。その先にある「大きな価値」を得ていただきたく、ぜひともこの機会にご認識いただきたいと思うのです。

その価値とは、、。

一人の女性から学んだこと

このような事がありました。
15年くらい前のことです。当時78歳の女性が 紹介で、娘さんに付き添われ来られました。そして初診の日のお話の中で、こう言われたのです。私にとっても これは今でも心に残る会話となっています。

「先生 私、もうあんまり長くない人生ですが、2年でいいから ちゃんと食べたいんです。食べたいもの食べて死にたいんです。」

お口の中は 取り外し式の入れ歯(義歯)も入っていて、一応の治療は全てしてはありました。しかし状態は私から見て非常に悪く、決して質の高い内容、良好な治療結果では残念ながらありませんでした。

「せっかくいろいろ治されたご様子ですが、このままではお食事するのは 確かにお困りですよね」と なぜしっかり食べられないか、どこに問題があってそうなるのか、解決するには どのように考えていくべきか、「現状」を詳しくご説明しました。

とはいえ年齢も考慮しましたが、ご希望をお聞きしながら治療方法、治療期間、治療コストなど 決定し 2度、3度と来院されながら、納得していただいた上で 治療をお引き受けしたわけです。

入れ歯を希望されず インプラントを7本して残る全ての歯も治療し、元通りの状態と 機能を回復しました。
全く「別人」のお口になられ、食事時間も半減したと言われ、諦めていた あわび、大好きなたこ、イカ も平気でお食べになり 大変 喜ばれました。
私も嬉しく一緒に記念写真も撮ったほどです。

治療後は定期健診にもお越しになられて喜んでいただいているお顔を拝見しながら 「毎日 歯ブラシ頑張って 大切にして下さいね」とお声をかけ 笑顔で笑い合っていました。

ちょうど2年経ったある日 娘さんが来られました。
娘さんは初診の日 付き添いで来られた日のことなどを思い浮かべられたのだと思いますが、「母が亡くなりました」と告げられ、涙ぐまれていました。

私は突然のことで 「まさか!」とびっくりしました。
本当に ご本人が言われていたちょうど2年で旅立たれたのでした。
そして娘さんはこう付け加えられました。
「本人も望んだことが叶い、生きてる間 本当に嬉しそうに食べていました。最期満足した人生だったと思います。」 と 。

私としましては せっかくここまで治療したわけですから、この方にはもっともっと、長生きして 喜んでいただきたかったのはもちろんです。

でも 満足されて旅立たれたと聞き、ご本人が初診の日に「先生、2年でいいから ちゃんと食べたいんです。食べたいもの食べて死にたいんです。」 と言われた言葉の重さを改めて思い返しました。

このことから学びとれた大切な事は、歯科医療のベースには「歯の機能は人生とつながっている」 という尊い事実でした。
この世を去る直前まで 食事は尊い喜びであり、そしてしっかりとした歯科医療を提供しなければいけないという認識を新たにしたのでした。

特に人生の終末期では、点滴で生命を維持するのも医療ですが、一杯のスプーンでも自分の口で味わうことの喜びを感じてもらうのも大切な医療だと思います。

「生きる」ために「食べる」、「食べる」ために「生きる」

「生きる」ために「食べる」、「食べる」ために「生きる」
どれほどこの「食べるため」に実際時間を費やしておられることでしょう。毎日三度献立を考え、買い物に出かけ、帰ってからは調理し、やっと食事が始まり、最後は後片付け・・・。 毎日多くの時間を
この「食べる」ために費やしているのです。

美味しいものがあるのに食べれない。
そんなつらい日常生活から早く解放されなくては 人生もったいないです!!

「いつまでも心も体も若々しくいたい」 その願いはどなたにも共通のものです。

上記の78歳のご婦人の例でもお分かりの通り、若かった時のような自然な歯を取り戻し あの頃のようにしっかりと何でも食べたいという まさに「生き甲斐を求める心」です。

アンチエイジングの考えがベースにあります。
その手段として有効な方法の一つの選択枝が「インプラント」という方法であっただけで 高齢になっても食べる、話す、嚥下する、笑う これらの機能を保つことの大切さを理解しながら 若い時から 歯を大切にしていかなくてはならないのです!

インプラントは30年間 相当数、臨床の場で行っていますが、「入れ歯で満足な方にはそれもよし」 という考えも持っています。人の満足の基準が 人により異なるからです。

これまでをまとめて申します。
どなたもが「幸せに満足して生きたい」という願いを持っています。
幸せに生き抜くため、あなたの人生の主人公であるあなた自身のために歯科医院を訪れていただく。
この仕事を通じて強く感じます。
失って初めて大切さを実感するものです。
病気をして健康のありがたさに気づくものです。

何のために歯を治し、健康を守っていくのか。
歯の健康が「人生とどう結びつくのか」 治療を始める前に少しでも感じていただき 大きな目的意識を持っていただくことが大事と私は思っています。

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