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orthodontics矯正歯科について
矯正歯科とは?
矯正歯科治療のゴールは、①正しい歯並びになること、②噛み合わせが良い状態を構築すること、そして③お手入れがしやすくなることです。歯並びが悪いと噛み合わせも悪く、歯ブラシもしにくくなります。
不正な噛み合わせは、肩こり、頭痛、背骨の湾曲、顔貌の非対称や顎の発育の不調和、発音障害、顎の関節異常などを招くことがありますし、虫歯や歯周病にもかかりやすくなります。歯を正しい位置に整えることで、虫歯や歯周病のリスクを軽減し、健康な状態を長く保持できるようになるのです。
また子供さんの成長発育期は 非常に重要な時期で 将来の健康な状態に導く努力をご両親と共に考えていく必要があります。現在8割の子供さんたちに口腔機能の発達不全が見られます。圧倒的多数の子供たちです。MFT(口腔筋機能訓練)は食べる、話す、呼吸する これらの機能を獲得するために健常児にも応用すべきと考えています。形態と機能は常に影響しあってますので ご関心があればご相談下さい。
ご参考:子どもの咬合を考える会 https://kodomo3d.org
欧米では美しい歯並びであることはもう常識中の常識です
豊かな顔の表情を大切にする欧米では、健康的で整った美しい歯並びはとても大切で、日本では八重歯をチャームポイントと表現するような時代もありましたが、犬歯(糸切り歯)の重要性は計り知れません。最近では歯並びに対する日本人の考え方も、「審美」から「健康の獲得」 へと変化してきています。
orthodontics矯正歯科治療の流れ
1精密検査
- 歯のレントゲン写真撮影
- セファロ(頭部規格レントゲン写真)撮影
- お口の模型
- 写真撮影(姿勢・顔・歯並び)
- 態癖、口腔習癖、口腔機能の診査
これらの資料をとり、治療計画を立てます。
2矯正診断
不正咬合の診断と、治療計画、治療方法、治療期間、費用について説明をいたします。
診断を行い、外科的な手術を必要とするなど症例によっては専門の医療機関への紹介をいたします。
3治療開始に備えて
装置を入れることにより虫歯のリスクが高まるので、治療前に徹底的に歯ブラシをマスターして頂きます。歯科衛生士がブラッシング指導とケアを行い、フッ素も塗布していきます。治療中も継続してブラッシング指導とケアを行います。
歯並びを悪くする要因となった態癖や口腔習癖について理解していただきます。態癖については中止を支援し、また口腔習癖や機能の改善のためお口のトレーニング等を適時開始、継続します。
4治療開始
治療計画に従い、様々な矯正装置を使って歯を動かしていきます。最初はちょっと違和感ありますがすぐに慣れていかれます。
最終的な仕上げをします。治療期間中も態癖指導や口腔習癖改善のためのMFT(お口の機能のトレーニング)を合わせて行い治療後の歯並びができるだけ安定するようにします。
矯正装置をはずし、後戻りしないよう保定装置を入れます。
5定期検診とメインテナンス
保定装置を入れている間も定期的に検診を続け、噛み合わせと虫歯のチェックも行ってまいります。
orthodonticsお子さんの矯正歯科について
お子さんの矯正歯科
お子さんの矯正の場合は成長、発育を考えて以下の方法を心がけています。
- 1、
- 小さな不正な噛み合わせを見過ごさないようにし、その原因を探り改善する。
- 2、
- 不正な噛み合わせの原因を調べ、原因にアプローチする。不正咬合の予防を行い、最小限の治療で済むようにできれば発育過程からコントロールを行っていく。
- 3、
- 永久歯列へ交換するまでの時期を活用してできるだけ良い歯並びとなる口の環境づくりを行う。
- 4、
- できるだけ永久歯を抜かない方法で行う。
矯正は一人ひとりの状況に合わせて、お子さんでは顎の内側から歯列の成長・発育を補う装置や口の機能を整えるマウスピース等を使います。又、大人の方は「インビザライン」や歯の表面にブラケットという装置を装着し、連続的にアーチ型のワイヤーを組み込んで3次元的に調節していく「マルチブラケット法」などで行います。
orthodonticsインビザライン(マウスピース型矯正装置)とは
こんな方におすすめです
- 周囲から矯正装置が目立たないよう歯並びを改善したい方
- 金属アレルギーが心配な方
- 装置を気にせずに日常生活を楽しみたい方
- 歯磨きをストレスなく行いたい方
- 口内環境を清潔に保ちたい方
など
このような方には、インビザラインによる矯正歯科治療をオススメしています。
インビザラインは、アメリカのアライン社が開発した「マウスピース型矯正装置」です。患者さんの口内に合わせて作るオーダーメイドのマウスピースを何枚も作り、一定期間ごとに付け替えることで矯正歯科治療を進めていきます。万能の方法ではないため適応症、非適応症の見極めが大事です。
神戸市灘区の中村歯科医院では、患者さんのニーズをしっかり汲み取りつつ最善のご提案をさせていただきます。お気軽にご相談ください。
通常の矯正との違いは?
インビザラインと通常の矯正の違いは、「目立ちにくさ」にあります。ワイヤーやブラケットによる矯正は、すぐに矯正歯科治療をしていることがわかってしまいますが、インビザラインは透明なマウスピースを使うため、ほとんど目立つことがありません。
また、外傷によって口内が傷つくことがないため、日々の生活によって怪我をするリスクがなく、安全に治療を行うことができるのです。
また小臼歯から前方の歯のみで比較的簡単に咬合と審美的な回復を矯正するインビザラインのシステム(Invisalign Go™)は、大臼歯の噛み合わせはそのままにして簡単に行える矯正歯科治療です。ケースによってはこちらをお勧めする場合もあり、期間も費用も少なくてすみます。
インビザラインのメリット・デメリット
インビザラインのメリット
見た目が目立たず、外して洗える
インビザラインは、マウスピースを取り外して歯磨きなどのケアを通常通り行うことができます。また矯正装置であるマウスピースも洗うことができます。これまでのワイヤーによる矯正装置よりも虫歯になるリスクが低いことが分かっています。
口内のトラブルが少ない
これまでの矯正でありがちだった、ワイヤーやブラケットによる怪我は、インビザラインでは起こりません。また、口内炎や矯正装置によって感じる痛みなどもないため、安心してマウスピースを着用したまま日常生活を送ることができます。
診療回数等が比較的少なく済む
これまでの矯正であれば、月に1〜2回は通院することが推奨されていましたが、インビザラインはマウスピースを自宅に持って帰っていただいて交換を行うため、経過観察や定期的なケアのための1〜2ヶ月に1回の通院で問題ありません。ただし、個人差はありますので、当院医師にご確認ください。
インビザラインのデメリット
マウスピースは全て自己管理
インビザラインは、基本的にマウスピースが完成すると全てを患者さんに管理していただくことになります。管理には専用ケースが必要であったり、治療のタイミングによってつけるマウスピースが決まっているため、順番通り(番号通り)に入れていただく必要があります。
全て自己責任において行っていただくため、
装着時間と方法を守らなければ効果が出ない
インビザラインは、基本的には一日20時間以上装着しておくことが必要です。この時間をしっかり守らないと、マウスピースがはまらなくなってしまったり治療期間が伸びてしまいます。装着時間等に関する決まりをしっかり守れる方でない方は大変かもしれません。
インビザラインの適応症
以前矯正歯科治療を行ったが後戻りしてしまったケース
過去の矯正歯科治療のいわゆる後戻りにはインビザラインが最適でしょう。
インビザラインは常に技術革新しておりこれまで難しいとされていたケースでも治療が可能になってきています。インビザラインだからできる、またはできないというより個々の症例としての難易度によるのです。したがって、矯正診断での難易度が低い場合は目立ちにくく、虫歯になりにくいインビザラインはメリットが大きいのです。
インビザラインの流れ・期間
神戸市灘区の中村歯科医院では、次のような流れでインビザラインによる治療を行っています。
1カウンセリング
矯正歯科治療をご希望の方には、最初に歯並びについてのお悩みや治療に関する不安や疑問、矯正歯科治療によってどのようになりたいかをお聞きします。お気持ちの変化や不安や疑問などを丁寧に伺い、その上で治療内容やメリット・デメリットに関する説明などを行います。最終的に、同意をいただいた上で治療の準備を進めます。
2精密検査
カウンセリングが終わったら、精密検査です。口腔内の環境を把握するため、レントゲン撮影やお口の型取り、各種検査を行います。
3治療計画の説明
精密検査の結果をもとに、当院医師が治療計画を立案します。その内容や費用、期間などを説明し、ご納得いただけた段階で治療を開始します。
4治療開始
型取りを行ったデータをもとに、患者さんのマウスピースが完成します。治療中は毎日着用いただき、期間ごとに新しいものに付け替えていくことで、徐々に矯正を進めていきます。
お手入れの方法や着脱の注意点などについては随時説明しますので、医師の話をしっかりとお聞きいただき、指示に従っていただきますようお願いいたします。
5治療完了・保定期間の開始
全てのマウスピースを装着し終えて歯並びが整ったら、治療終了です。その後は、歯並びがもとに戻らないよう、「保定装置」と呼ばれるものを一定期間装着していただきます。また、定期的な通院も変わりません。