インプラントを決断する際、何を基準にするのがいいのでしょうか?
設定されている価格、歯科医師の経験年数やこれまでの埋入本数、インプラントメーカー、専門医か、疼痛への対処法、難しいケースに対応できるか、オペ室があれかどうか、デジタル機器を用いた手術か、、、。
いろいろ考えられます。
自分の体に直接施される訳ですから、インプラント手術に対しては 通常より慎重になられて当然です。
患者さんのためにお話いたします。
一番大切なことはいったい何なのでしょうか?
歯科医師としてお答えするなら それは「総合診断力」とそれを実際に表現できるかの「技術力」だと思います。
「根管治療」「歯周病治療」「咬合学」「審美への追求」など 他の治療もちゃんとできてのインプラント治療なのです!
「早い、安い」は 一瞬とても魅了に感じられるかも知れませんが、ことインプラントに関しては どうも説明しにくケースも患者さんを通じて経験します。全てとは申し上げませんが、安いには「なるほどな」と思える理由があるのを散見するのです。
ただ「歯を失ったからインプラント」は安直すぎます。しっかりとした診断のもので行われているかが最重要なのです。
正しく 咬み合わせ、審美、長期安定性、上下左右の顎の状態を考えたものであるかが勝負かと 私は思います。
価格は技術料の対価ですし、今やインプラントメーカーにそこまでの差はないですし、無痛でやるのは当然の努力ですし、手術室の設置はある方が望ましいだけです。
これまでの埋入本数を誇っているようなところでは 3ヶ月毎のメインテナンスがちゃんと行き届くのか些か疑問ですし 丁寧に1000本も入れれば経験はほぼ十分ではないかと思います。要は成功率の問題となります。
デジタル機器も補助にはなりますが 一度に複数本埋入する場合はナビゲーターとして役立ちますが、決定的なものではありません。
このような観点 視点から考えていかれるのが 良い選択に結びつくのではないでしょうか