灘区のインプラント治療が行える歯医者【中村歯科医院】です。
インプラント治療は、歯を失った場合に歯根部に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける方法です。
一般的には、インプラント治療は安全であり、高い成功率を誇っていますが、いくつか注意しなければならない点があります。
そこで今回は、インプラント治療におけるリスクについて解説していきます。
インプラント治療におけるリスク
インプラント治療は技術の進歩によって、成功率の高い外科手術となっていますが、リスクもあります。
手術に伴うリスク
腫れ、痛み、感染
手術につきものですが 体の反応として起こります。かなり残っている骨が少ないなど造骨処置をおこなった時や 外科的な侵襲が多いと痛みも伴うことになります。
また感染を予防するために、手術前に抗生物質を服用します。一般的な抜歯と同じです。
神経障害
神経に損傷が生じるとしびれや痛みなどの症状が生じることがあります。特に下顎のインプラントでは注意が必要です。
今はCTで診査できますので 神経までの計測を図り安全に行うことができます。あとは術者の経験と感覚になります。
出血
手術中に出血が生じる可能性があります。抜歯と同じです。通常は止血します。
歯肉粘膜を伸展させる切開を施した際には内出血しやすく 青あざができることがありますが、2週間経てば消失します。
上記のようなリスクが考えられますが、インプラント治療を受ける前に歯科医師と十分にリスクと利益をよく理解したうえで治療を受けていただければと思います。
手術の経験と技術が重要であることは言うまでもありません。
口腔内感染症のリスク
①免疫力の低下
免疫力が低下している場合、口腔内の細菌が感染症を引き起こす可能性が高まります。免疫力が低下している人は、治療前に医師に相談する必要があります。
②歯周病
歯周病が進行している場合、口腔内の細菌が感染症を引き起こす可能性が高まります。治療前に歯周病の治療を受けることは原則です。
③喫煙
喫煙者は、タバコの成分によって口腔内の免疫力が低下し、感染症のリスクが高まる可能性があります。絶対ではありませんが、文献ではリスクが高まるという報告が多いです。
④口腔内清掃不良
インプラント周囲の歯周ポケットが清掃されていない場合、口腔内の細菌が増殖し、感染症を引き起こす可能性があります。
⑤インプラント周囲炎
インプラント周囲炎が発生すると、口腔内の細菌が感染症を引き起こす可能性が高まります。これには個人差(個体差)があるように経験で感じますが、インプラント周囲炎が起こらないよう定期的なメンテナンス(クリーニング)が必要なのは、歯周病を防ぐのと同じです。このメンテナンスの意義をご理解いただいた上で インプラント治療を受けていただくことをお願いしています。
口腔内感染症は、治療前の口腔内検査や治療後の適切なケアによって予防することができます。治療前には、歯科医師と口腔内の状態やリスクについて相談し、治療後は定期的なメンテナンスや適切な口腔内清掃を行うことが重要です。
アレルギー反応
インプラント治療におけるアレルギー反応のリスクは極めて低いとされていますが、100%ではありません。主なリスクとしては、以下の点が挙げられます。
①インプラント材料に対するアレルギー反応
インプラント材料には、チタンやセラミックなどの金属や非金属が使用されます。これらの材料に対してアレルギー反応を起こす可能性が極めて低いですが 全くないとは言い切れないため チタンにアレルギーを持つ人は注意が必要です。
②手術時の局所麻酔剤に対するアレルギー反応
インプラント治療だけに限ることではありませんが、歯科治療においては局所麻酔を施すことは頻繁にありますが インプラント手術でも同じ局所麻酔をします。この麻酔剤に対してのアレルギー反応は考えられます。
アレルギー反応を避けるためには、治療前にアレルギーの有無を確認することが重要です。また、インプラント材料の選択や手術時の麻酔剤の選択についても、患者のアレルギーの状況を考慮した選択が必要です。治療前には、歯科医師と十分にカウンセリングを行い、リスクを最小限に抑えることが重要です。
起こりうる合併症
インプラント治療における合併症というのは、一般的には非常にまれなことですが記載しておきます。
ただし、以下のようなリスクがあることは認識しておく必要があります。
①神経損傷
インプラント手術中に、口腔内の神経に損傷が生じることがあります。これは非常にまれなことですが、感覚の低下や痛みを引き起こす可能性があります。
②顎骨の損傷
インプラント手術中に、顎骨に損傷が生じることがあります。これは非常にまれなことですが、痛みや骨の変形を引き起こす可能性があります。
③血管や動脈の損傷
インプラント手術中に、血管や動脈に損傷が生じることがあります。出血や腫れを起こすことがあります。
以上のような合併症は通常では起こりません。しかしながら全くリスクがないとは言えません。
これらの合併症を避けるためには、歯科医師による正確な診断と手術が必要であり、患者の口腔内の状態や健康状態に合わせた治療計画を立てることが重要です。
さらに付け加えるなら 手術が成功しても「咬合」という最後の問題解決が重要です!!噛み合わせの知識がないまま 手術のみ成功しても50点止まりです。
治療前には、歯科医師と十分にカウンセリングを行い、リスクを最小限に抑えることが必要です。
まとめ
以上、インプラント治療におけるリスクについて解説させて頂きました。インプラントは成功率の高い治療ではありますが、リスクは0ではありません。治療を受ける前に、しっかりと歯科医師にご相談を頂き、理解をしてから治療を受けるようにしましょう。
灘区でインプラント治療をお考えなら【中村歯科医院】までご相談ください。