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  • インプラントは正しい嚙み合わせを取り戻す・・・
2023.05.24

【監修:歯科医師 中村 真一(歯学博士)

神戸市灘区でインプラント治療が行える歯医者【中村歯科医院】

「歯を失ったから入れ歯が嫌なのでインプラントをしたい」
と来院される方が多いですが、「抜けている場所にインプラント」の選択が必ずしも正しくないことがあります!!
インプラントするのが良い場合とよくない場合があるのです。
インプラントは後で位置を変えることができない確定的なポジションとなりますので歯の噛み合わせを十分に調べてから行う必要があります。
このことは患者さんにはしっかりと理解していただきたいことなのです。

一例として上顎の第1小臼歯(4番目の歯)が他院で抜歯となりその歯科医院はインプラントをしていないので抜けたところをインプラントで治してほしいと女性が来院されたことがあります。
一本歯がない!確かにそこだけを見たらインプラントのケースです。
しかしお口全体を見ると前歯も歯が重なっていてその空いたスペースは矯正治療では必要な空きスペースでした。「インプラント」ではなくやるべきは「矯正」であることをご説明しました。矯正治療で歯を移動し空きスペースはなくなり歯並びもスッキリきれいに噛み合わせも解決したのでした。
適応症をしっかり判断することが最も大事なことですなのです!!

今回は、噛み合わせは治す重要性について解説していきます。

噛み合わせはとても重要

噛み合わせが重要であることは言うまでもありません。
第一に、歯が抜けた後放置すると歯が傾き、延びて出てきたり、噛み合わせが狂ってきます。噛み合わせが偏って特定の歯に過度の負担がかかり、すり減ったり欠けたりすることがあります。また、噛み合わせが悪いと歯や歯茎に負担がかかり、歯周病や顎関節にも異常をきたす原因になります。

第二に、正しい噛み合わせは口腔機能を正常に保つために重要です。正しい噛み合わせによって、咀嚼力や発音、呼吸などの口腔機能が正常に働きます。

第三に、噛み合わせは口元の美しさに関係しています。例えホワイトニングした白い歯で歯の位置や形が悪いと見た目は悪くなります。歯並びが悪くなると口元の印象が悪くなりますが、そのためには見えている前歯だけでなく奥歯の噛み合わせがちゃんと機能していることが大事です。

総じて、正しい噛み合わせは歯の健康や口腔機能、美しさに関わっており、生活の質を向上させるために重要な役割を果たしています。

噛み合わせが悪いことで起きる影響とは?

・咀嚼機能の低下

噛み合わせが悪い場合、噛むことや食いしばり、歯軋りなどによって生じる力が一部の歯に集中しその歯を使い過ぎることになります。そのため、歯のすり減りが進んだり、ぐらついたりして歯が抜け落ちたりすることにつながるのです。また、噛み合わせが悪いと食べ物を十分に咀嚼できず、咀嚼機能が低下し、消化にも悪影響を与えることがあります。

・顎関節症

噛み合わせが悪いことが顎関節症の原因になることがあります。顎関節症は、顎関節周囲の筋肉や軟骨、靭帯に障害が生じることで、顎の痛みや緊張、開閉の障害、ガクガクする異音などの症状が現れる病気です。噛み合わせが悪い場合、顎の位置が不自然になるため、顎関節周囲の筋肉や軟骨、靭帯に負担がかかり、その結果として顎関節症を引き起こします。ただし、顎関節症の原因は様々であり、必ずしも噛み合わせの問題が原因となっているとは限りませんが原因の一つではあります。

・虫歯や歯周病の発生

噛み合わせが悪いと、歯並びが乱れたり、歯ブラシの毛先が届きにくくなります。プラーク(歯垢)が貯まり清掃しにくいため虫歯や歯周病の原因となるのです。また、このような状態が長く続くと、口臭の原因となる細菌が繁殖し、口臭が発生する原因にもなります。
またしっかり噛まないと口内の唾液の分泌量が低下します。唾液は、口内の細菌を抑える働きがあるため、唾液の分泌量が低下すると、口臭の原因となる細菌が増殖しやすくなります。そのためにも噛み合わせが悪い場合は将来のため矯正も含めた適切な治療を行うことが重要です。現状を知ることは大事ですので問題を感じられたら総合診断を受けに歯科医院に相談に行くことが大事です。

インプラント治療での噛み合わせの回復の利点

インプラントが正しい位置に配置されることで、周囲の歯と同様に咀嚼力を発揮できお口全体のバランスが図れます。残るご自分の歯の延命のために大いに役立ちます。
インプラントの最大の目的は” 残存歯を残すこと ” なのです!!
インプラント治療では噛み合わせの調整もとても大切です。治療前、治療中、治療後の定期的なメンテナンスまで「歯科医師、歯科衛生士、患者さん」が協力して行うことが重要となります。インプラントを理解している歯科衛生士の存在は特に重要だと思います。

噛み合わせの調整の必要性

インプラントは周囲の歯やブリッジ、入れ歯との調和を考慮して設計する必要があります。インプラント治療には、噛み合わせを正常に調整し、健康的な咀嚼機能を回復させる効果がありますが経年的な咬合の変化を微妙に調整することも含めてインプラントには完成後の定期的なチェックが大事となります。

灘区でインプラント治療を行うなら【中村歯科医院】

今回は、インプラント治療と歯の噛み合わせの関係を解説させて頂きました。インプラントは失った咀嚼機能と審美を取り戻すだけでなく残っている歯を守ることに最も役立ちます!!決して値段の安い手軽な治療法ではありません。患者さんにとっては怖いと言うイメージと共に出費も含め悩まれることかと思います。しかし生涯死ぬまで生き抜くためにも食べ続けることそして食事を深く味わい家族と語らいながら楽しみそんな命だけのためではなく人生の喜びにつながるものと信じています。残っている歯を守れる費用対効果が高い方法だと思います。

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